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「つか版・忠臣蔵」

[原作]つかこうへい  [脚本・演出] 渡辺和徳
[出演]三咲暁人(劇団暁)・高野愛・武智健二・小川智之・仲道和樹・新澤明日・花渕まさひろ・相良長仁・宮迫誠

[特別公演]2023年11月9日[木]@篠原演芸場
[本公演]2023年11月15日[水]〜19日[日]@上野ストアハウス

ABOUT

9PROJECTの人気作が5年ぶりに帰ってきた!
ドラマ版の面白さそのままに、笑って泣ける〝つかこうへい版〟忠臣蔵!

 「つか版・忠臣蔵」は、1982年の大晦日に放映された、つかこうへい原作のテレビドラマです。「忠臣蔵」が生まれた背景には、それを“忠義”の物語に仕立て上げた人物がいたのでは…という発想を元に、どうしようもない赤穂浪士たちを必死に討ち入りへと向かわせる、作家・宝井其角の姿を描きます。出てくるのは、一癖も二癖もあるキャラクターばかり…誰も見たことがない、まったく新しい“つかこうへい版”の忠臣蔵です。

 2018年の初演では、ドラマ版の面白さをそのまま体感できる舞台として好評を博し、東京・神戸・大分の3都市で1,000名を超えるお客様にご覧いただきました。5年ぶりの再演では、大衆演劇の世界から劇団暁三咲暁人さんを主演にお迎えし、更にブラッシュアップしてお届けします!

 三咲暁人さんは、大衆演劇に新たな風を吹き込む「新風プロジェクト」で数々の作品の構成・演出も務め、この5月には新たに座長に昇進した実力派俳優。大衆演劇で培われた世界観がつかこうへいの世界とかけ合わさって、どんな化学反応を見せてくれるのか……今から楽しみです。

 「これから始まる物語はフィクションであり、史実、時代考証を超越し、人物関係、生活パターンを無視した現代のドラマである」とは、テレビドラマの最初に表示された注意書きです。過去の傑作を巧みにアレンジしながらも、鋭く人間を描いていく…。つかこうへいの真骨頂とも言える人間ドラマの傑作に、どうぞご期待ください。

HOT TOPIC

「つか版・忠臣蔵」9/30よりチケット発売開始!

 9PROJECTの秋公演「つか版・忠臣蔵」のチケットが、いよいよ9/30より発売開始です!

 また観たいと思って下さっていた方…大変お待たせいたしました! 初演の上演直後から、僕らも「またやりたいねー」なんて言っていたにも関わらず、あれこれやりたいことをやっていたら、5年も経ってしまいました。

 この「つか版・忠臣蔵」には、舞台版の戯曲がありません。TVドラマと小説が原作です。実は僕(渡辺)は、これまでも色々とつかさんの小説やドラマを舞台化しています。その中にはお気に入りもあれば、「もっとがんばれたんじゃないか…」と思うものもあるのですが、その中でもこの「つか版・忠臣蔵」はかなりお気に入りの一作です。

 つかさんらしい笑いの中に、人間の心の芯をつく深さがあると言いますか…自分でも作りながら衝撃を感じていたことを覚えています。今回はその作品を、さらにブラッシュアップしてお届けしたいと思っています。どうぞ、お楽しみに!

DVD/Blu-ray

2020年4月に新型コロナの影響で公演中止となり、無観客で収録した「二代目はクリスチャン」のDVD/Blu-rayです! ※盤面印刷等のない、簡易パッケージでの…
www.9-project.net
2020年9月に無観客で収録した、映像配信公演「異ノ邦ノ人へ」のDVD/Blu-rayです! 7日間繰り返し見ることのできる、動画レンタル(2,500円)もござ…
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2022年4月に上演した「夜長姫」のLIVE配信映像を、再編集したDVD/Blu-rayです! ※盤面印刷等のない、簡易パッケージでのお届けとなります。
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9PROJECT

vol.4「ストリッパー物語」 撮影:堀内亮太
vol.10「異ノ邦ノ人へ」 撮影:堀内亮太

つかこうへいの言葉には、胸を突き刺すような切なさを覚える。
そして、生きる養分、勇気として語りかける力がある。
9PROJECTの舞台を観るたび、同じ力がそこに息づいているのを感じてならない。
つかこうへいの舞台を引き継ぐ若者たちがいることを何よりもうれしく思う。

メディアプロデューサー 酒井 政利

 9PROJECTは、つかこうへいに師事したメンバー3名によって結成。近年では上演されることの少なくなった、70〜80年代のつかこうへい作品を中心に上演している。つかこうへいの“演出”よりも“言葉”に注目し、戯曲を一切書き換えることなく生み出されるその作品は、当時つか作品に熱狂した世代からも大きな支持を集めている。

 1999年、つかこうへいが東京都北区のバックアップを受けて設立した「北区つかこうへい劇団」に、渡辺和徳が役者コース7期生として入団。つかこうへいから「お前は本を書け」と言われて、劇作・演出の道に転向。つかの執筆を手伝いながら、多数の演劇作品を発表する。
 2001年、高野愛小川智之が9期生として入団。まもなく、劇団9期生を中心に「プロジェクト9」というチームが結成され、つかこうへい演出で多数の作品が上演される。その後、10年あまりに渡って、つかこうへいに師事する日々が続く。

 2010年、つかこうへいが死去。2011年、北区つかこうへい劇団の解散公演「飛龍伝’90」(紀伊國屋サザンシアター)では、高野・小川が主演、渡辺が演出を担当。

 劇団解散後、しばらく各々の道を歩むが、自分たちなりにつかこうへい作品に取り組みたいと、2014年に再結集。第1回公演「ストリッパー物語」(作/つかこうへい)を上演した際にはチケットは発売初日完売するなど注目を集めた。を以後、初期のつかこうへい作品を中心に上演を続けている。

 名前の由来は、北区つかこうへい劇団時代のチーム名「プロジェクト9」をひっくり返して、9PROJECT(ナイン プロジェクト)。つかこうへいという存在にがむしゃらに立ち向かい、作品に没頭していた、その初心を忘れることなく活動していきたい、という志を込めて命名された。

 モットーは、やりたいことをとことんやる。自分たちが今やりたいこと、挑戦したいことを3人で徹底して話し合い、純粋に芝居に向き合っていく…。それが 9PROJECT です。