vol.20「象」

[作]別役 実  [演出]渡辺和徳
[出演] 小川智之・高野愛

[日程]2024年5月16日[木]〜19日[日]
[劇場]上野ストアハウス
[料金]3,500円(★平日割)/3,800円(土日)/学生 2,500円(全日程)
[LIVE配信]2,800円+手数料
[席種]自由席(ご来場順のご入場となります)

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13:0013:00
19:00★19:00★18:00
※LIVE配信
受付開始=開演1時間前、開場=開演30分前

ABOUT

ただ“やりたい”からやるだけじゃない。
つかこうへいを“知りたい”からやるのです。

別役実さんは、私の最も尊敬する人である。(中略)

『初級革命講座飛龍伝』は、『象』の盗作だし、他にも『郵便屋さんちょっと』など盗作ばかりである。

「つかこうへいによるつかこうへいの世界」(白水社1981年刊)より

男「静かに死んでしまいたいとは思いませんか?」
病人「思わないね。俺はむしろ、死ぬ前に殺されたいと思っている」
男「何故?」
病人「知らん。情熱的に生きたいのさ」

 原爆で焼けた背中のケロイドを人々に見せ、喝采をもらっていた病人はその時の熱情が忘れられず、病床にある今も“あの町”に帰りたいと願っている。しかし、悲劇の記憶は人々の記憶から失われて久しく、集まる観衆はどこにもいない…

 70〜80年代のつかこうへい作品に挑戦し、その原点を探し続けてきた9PROJECT。20作目の節目に新たな扉を開ける一作は、つかこうへいが最も直接影響を受けたであろう別役実氏の作品から『象』を上演します。

 『初級革命講座飛龍伝』で、革命という熱情の現場に戻ろうとした男・熊田留吉と『象』の病人…。他にも様々な作品との共通点がこの作品にはあります。つか作品のルーツを探りつつ、別役実作品を“つか芝居的に”作ってみたらどうなるか…9PROJECTの新たな挑戦にご期待ください!