公演中止にあたり、演出より

公演中止にあたり、演出より

2020-04-04
INFOMATION

本当に…本当に残念です、としか言葉がありません。
ですが、現在の感染拡大の状況を見て、通常通り開催をする決断は下せませんでした。
楽しみにしてくださっていた皆様には、お詫びの言葉もありません。

北区時代とも違う、これまでの9PROJECTともひと味違った、新しい作品が生まれてきていました。
本来なら、もっと早くに中止しているべきだったと思うのですが、日毎に良くなっていく俳優たちの演技と「これは素晴らしいものになる!」という確信が、ここまで決断を遅らせてしまいました。
「やる」という言葉を信じて待っていてくださった方々、こんな時期にも関わらず、チケットをお求めいただいた皆様、この作品に期待してくださっていた全ての皆様、僕の身勝手な感情が皆様を振り回してしまったこと、本当に申し訳ありません。

中止を決断するにあたって、急きょDVDの作成・販売を決めました。
生の魅力には到底かないませんが、演劇が日本中から消えていく中、コンテンツの一つとして楽しんでいただければと思っております。
勝手ながら、通常の販売価格にちょっとプラスした「劇団支援セット」もご用意いたしました。
もし私どもの活動を応援してくださるようでしたら、ぜひご検討ください。

そして、もう一つのお願いです。
公演中止に伴い、私たちのような小劇団は、どこも今後の活動が困難になるくらいの負債を抱えていることと思います。
でも表現者にとって、表現する場が失われることは、金銭的な損失以上に苦しいものです。
私たちは、表現することでしか生きていけない人間です。
だからこの道を選びました。

だから、また劇場に来てください。
私たちの公演に限りません。
もちろん、皆様が安心できる環境になってからでいいんです。
皆様が来てくれる場所、そこが私たちの表現の場です。
皆様が劇場に来てくださる限り、私たちは表現者でいられます。

この作品も、また日を改めて、皆様にお届けできる日が来ればと思っています。
全てのキャスト、スタッフが再び集まることはないかもしれませんが、その期待を胸にして、今は劇場の戸を閉めようと思います。

9PROJECT 渡辺和徳