2025年11月は…「広島に原爆を落とす日」を上演!

 やっと発表できるようになりました!
 9PROJECTの秋の公演は、つかこうへい「広島に原爆を落とす日」の小説版を舞台化し、シアターXで上演します!

 1979年、西武劇場(現在のPARCO劇場)で風間杜夫スペシャルとして初演。1984年に「野生時代」に小説版が発表された後、大きく時を隔てて、1997年(主演:稲垣吾郎)、2015年(演出:錦織一清 主演:戸塚祥太)と上演を重ねてきましたが、つかさん自身による再演はありませんでした。

 実は僕(渡辺)は、2010年に大きくストーリーを改変して上演されたバージョンの脚本を担当していました。その稽古中に、つかこうへいが逝去。図らずも追悼公演となってしまったことを覚えています。その後、(戦後70年の)2015年の公演でも潤色として参加。不思議なほどに、数あるつか作品の中でも縁の深い作品です。

 その作品を、今回9PROJECTで上演することにしました。…が、実はこの作品、正式に残された戯曲がありません。そこで今回は、1984年の小説版を新たに舞台化し、上演いたします。9PROJECTで戯曲のないつか作品を上演するのは、「二代目はクリスチャン」「つか版・忠臣蔵」に続いて3作目です。(つか劇団時代にはあれこれやってましたが…)

 折しも、戦後80年の節目の年…。実は狙ったわけではなく、企画の打合せを重ねる中でこうなったのですが…これもまた縁というものなのかな、と思っています。

 9PROJECTから生まれる新たな“つか作品”に、どうぞご期待ください!

公演概要

「広島に原爆を落とす日」

原作:つかこうへい
脚本・演出:渡辺和徳

出演:高野愛・藤原儀輝・中村猿人・玉一祐樹美・KOH・初芝美緒 他

日程:2025年11月21日(金)〜24日(月祝)
劇場:劇場 東京・両国 シアターXカイ

「私はあなたに向けて原爆投下のボタンを押すのです。
 それが私の、あなたに対する愛の証だと思ってください」

二度と核兵器が使われることがない世界を信じて、自ら原爆投下のボタンを押した犬子恨一郎。
あの悲劇が、後世を生きる私たちに何を遺したのか…。
戦後80年の節目の年に、改めて考えてみたいと思います。

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